認知症の母にやさしくなれない理由

汚部屋 認知症あるある

週に2~3回、車で20分くらいの母の住まいである実家に行きます。もちろん、どうしてるかな?家事は出来てるかな?ごはん食べてるかな?など気になって行くのですが、いつも憂鬱な気分になります。 なぜかというと、腐ったものがある、部屋は汚い、毎日飲むべき薬は飲めていないなど、出来ていないことがたくさんあって、腹が立つからです。

まず、部屋に入ると、居間には新聞が散らばっています。大好きな新聞も最近はなかなか読めずに、読めていない新聞がそのままになっていたり、読んだ後の新聞が片付けてなかったりで、散乱しています。今日は、テーブルの上に茹でたほうれん草、買ったままのキャベツ、冷蔵庫の中の豆腐が腐っていました。豆腐って腐ったらピンク色になるんですね。そこまで書かなくてもいいのですが。母は、豆腐は、近所の豆腐屋さんで買うのですが、私がスーパーで買った方が製造時に人の手に触れてないから雑菌が付かなくて腐りにくいよと言っても、近所の豆腐屋さんの方が手作りで美味しいとか言って全然言う事きいてくれません。手作りは雑菌いっぱいで早く食べないとすぐ腐ってしまうのに。

膝が痛いと言って歩くのも大変そうだから、高くて効きそうなサプリを見つけて買って来ても、喜んで飲み始めても、最初の4日だけしか続かず、床の上にほったらかしだったりするのを見て、

「なんで、人が親切に膝用のサプリを買って来ても、全然飲まないの?」

「なんで、テーブルの上のほうれん草を腐らすの?」

「なんで、新聞を片付けないの?」

「なんで、服を床に置いたままなん?」

「なんで、掃除機かけへんの?」(見た目にもわかる固形物がゴロゴロ落ちてる)

「野菜、買いすぎ!なんでキャベツ腐らせるん!」

といろいろな事が腹立って、滞在中ずーっと怒ってばかりになってしまいます。認知症だから、出来ないのだろうと、私もわかっています。怒ってはだめ、大きな心で寄り添わないといけないと。でも、どうしてもお母さんてこんなんじゃなかった!もっと、ちゃんとしてたという、ちゃんとできた頃のお母さんを求めてしまうあまりに、こんなこともできないの!ちゃんとしいや!という風に怒鳴ってしまうのです。昔のおかあさんじゃないと認めたくないから、そんなはずじゃない、お母さんはもっとちゃんと出来るはずっていう気持ちが言葉に表れてしまうのです。私は当分、お母さんの認知症という病気を大きな心で受け入れられるのは、まだ時間がかかりそうです。

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