認知症の母 神経原線維型老年期認知症(SD-NFT)の可能性

リバーミード行動記憶検査 認知症対策

最近行った脳神経外科の第二日目の検査に行ってきました。 今まで別の病院で検査してきた脳のMRIの画像や、SPECT検査の結果をCDで持っていたので、こちらでは新たにMRI検査はしなくてすみました。

第一日目は、MMSEと心理検査と血液検査がありました。今回の二日目も心理検査があり、前回と同様、検査室で1時間ほどやりました。 結果の紙には、「リバーミード行動記憶検査」と書いてありました。 記憶にフォーカスした検査のようです。 きみちゃん(母)の検査結果は、すこぶる悪く、24点中の2点でした。

先生からは、きみちゃんの場合、主に記憶に障害があると言われました。 その理由の一つとして、検査で立方体がある程度正しく書けているからとだと言われました。 立方体をおかしな形で書いている場合は、症状が進行している事を意味しているらしいです。 立方体が書けることが、なぜ記憶だけに障害があるという判断になるのかよくわかりませんが、私の聞き間違いかもしれないし、もちろん脳の画像やMMSE、会話のやりとりなど、総合的に見ての判断だと思います。

そこで、先生が伝えてくれた診断は、どうもきみちゃんの場合、記憶だけに障害があるので(年相応の記憶の悪さではなく、確かに記憶障害はあるらしい)、「神経原線維型老年期認知症(SD-NFT)」ではないかということです。 アミロイドが溜まったアルツハイマーではなく、海馬領域に神経原繊維変化(リン酸化タウタンパク質)が溜まる認知症。

神経原線維型老年期認知症(SD-NFT)とは  海馬に多数の神経原線維変化が起こるが、アミロイドβはほとんどない。後期老年期に記憶障害で発症し、初期は記憶障害を主体とし、他の認知機能や人格は保たれる。 非常に緩やかに進行し、見当識や他の認知機能も障害されてくる。

この診断は、確定したわけではないです。なぜなら、きみちゃんの頭にアミロイドが溜まってるか溜まってないかは、アミロイドPETでしかわからないので。 今の所アミロイドPETを受けるには保険適用ではないので、ものすごーく費用がかかります。 何十万円らしいです。 リコード法の検査もそこそこかかりましたが、、、。

ですが、来年(2023年)夏頃、レカネマブ(新薬)が発表され、アミロイドPET検査が承認され、保険で受診できるようになるようです。 そうしたら、きみちゃんもアミロイドPETして、脳にアミロイドが溜まっているかどうかハッキリさせることができます。溜まってたらレカネマブを投与してもらえばいいけど、溜まってなくてSD-NFTだと診断されれば、どうしたらいいんだろう? 治療法はないのかな。

この病院は、レカネマブの治験もやっていて、良い結果があらわれたそうです。 点滴で投与するそうなのですが、アミロイドが減って、症状が悪くなっていく坂道が3割程度なだらかになるそう。 この治験の年齢制限は85歳までという事で、きみちゃんはアウト! 残念ながら、できません。あと1年早く治験の事を知っていれば良かったです。 全部無料だそうです。 まあ来年承認されるようなので、それまで症状悪くならないようにしなくちゃー。 この薬は、軽度の症状の人に効果があるようなので。

とにかく、この病院では、今までの病院とは違い、心理検査などして、どの辺に障害があるとか、少し詳しい事を教えて頂いたのでとても良かったです。 先生の見立てが全然違うと感じました。 やはり、病院は選ばなくちゃいけないですね。

特に今回、何もお薬は、処方されませんでした。 アリセプト等試してもいいといわれましたが、まずは、服薬管理ができないと無理みたいに言われました。 ガーン!

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